家づくりにかかる主なお金は以下の通りです。
①工事に関わる費用(工事費、設計料など)
②その他の諸費用(ローン諸費用、登記手続、引越費用など)

基本設計の段階で、図面と一緒に『資金計画書』もつくります。
上記の費用が合計でどのくらいになるかということを、施主さんに理解してもらい、
家づくりを現実的なものとして捉えてもらうためです。

『予算は〇千万で考えている』という場合でも、『家づくりの総予算-②その他の諸費用=①工事関わるお金(建物にかけられる費用)』となるので、予算まるまるを建物にかけられるわけではないということです。
②諸費用というやつらは、なんにもしなくても必ずかかってしまうお金で、この部分の費用を少なくすることはなかなかできません。

家づくりにかかるお金の総額が大体わかったら、『銀行でいくらお金を借りるか?』を検討します。
年齢や、勤続年数、担保となる土地の価値、健康状態、自己資金の総額などによって
借りられる金額は変わりますが、返済のことを考えると、借入金は少しでも少なくしたいです。
借入金がそんなに多くない場合は、自己資金なしで進められることもありますが、
それなりの金額を借りる場合には、まとまった金額の自己資金が必須ではないかと思います。

『家づくりにかかる総額は〇千万。毎月の返済は○○円以内に抑えたいから、借入金は〇〇円まで。
足りない部分は自己資金でまかなう。』というのが、いちばんシンプルな考え方。
現在、アパートで暮らしている場合、毎月の返済額≒今の家賃と同程度ならば、負担は多くないはずです。
毎月の返済額と借入金額については、ネットでシミュレーションができるので、試してみてください。

一生懸命、素敵な間取りを考えても、お金が足りなければ、ただの絵です。
家づくりは楽しいことも多いけど、同じくらいお金のことで悩むことが多いと思います。
『家づくりは正しい資金計画から!』