この度の台風19号で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

すごい台風でした。皆様、大丈夫だったでしょうか?
私が住んでいるところは、土砂崩れや洪水の避難勧告は出ましたが、大きな被害もなく、無事に日曜日を迎えることができました。
今までにないすごい雨と風でした。いつも見ている川が、見たこともない水量と勢いで流れ、実家に行くときに通っていた川や、すぐ近くの市を流れる川が氾濫したりして、いつ自分が被害に遭ってもおかしくないと思いました。
暴風で家の屋根が飛ばされるんじゃないかと心配しましたが、とりあえず大丈夫でした。
自分ちは900mm軒が出ていますが、これ以上出すのは耐風的に厳しいです。よっぽど施主さんが、出してくれと言わなければ、こんなには出しません。

さて、お掃除と巾木の話です。
雑誌やネットで、巾木のないおうちをたまに見かけますが、見た目はスッキリするかもしれませんが、私は『壁がすごく傷つきそう…』って思います。
掃除機をかける時、壁際ってけっこうガツガツぶつけていませんか?
巾木がなかったら、掃除機の衝撃は直接壁に!!同じ高さで当てるから、絶対傷がつきます。
思いもよらず、強くぶつけてしまい『あ!』となったとき、『巾木あってよかった~』と思います。
また、巾木や天井の廻り縁は、施工の時も活躍します。
巾木は、床と壁の取り合い部分に、廻り縁は、壁と天井の取り合い部分につけますが、どんなに丁寧に施工しても、入隅部分は隙間があいたりします。その隙間を隠しつつ、キレイに納めるためにも巾木たちは必要だと思います。
なくせば、その分安くなるのでは?と言われることもありますが、材料費がなくなるだけで、施工手間はむしろ高くつくんじゃないかと思います。

巾木や廻り縁のように、なくてもいいじゃーんと思われがちな部材でも、暮らしていく中ではちゃんと役割や意味があります。
日本に昔からある木造住宅。その構造やつくりは、ホントに先人たちの知恵でできていて、必要ないものなんてないんだなーと思わされます。