住宅のお風呂。
最近は、ユニットバスを採用することがほとんどです。
造作で作るより、金額も下げられるし、商品自体もいいものがたくさんあります。
大きさは、一般的に1坪タイプですが、『洗い場が広いほうがいい』とか『湯船にゆったりつかりたいから、幅広の浴槽を入れたい』という方には、ちょっと広めの1.25坪タイプもいいかもしれません。

でも、1.25坪タイプを採用すると、金額も高くなります。お風呂が広くなる分、おうちの坪数も大きくなるので、結果的にコストアップします。
広くなった分、ゆったりできるけど、お掃除の手間も増えます。
『子どもたちと一緒に入るから、広いほうがいい』という方もいますが、長い人生の中で、子どもたちと一緒にお風呂に入る期間て、意外と短いと思いませんか?その為だけに、1.25坪のお風呂を採用するのは、もったいない気もします。

それでも、『毎日の暮らしのなかで、お風呂タイムをとても大事にしている』『お風呂タイムが最高の癒しだ』という強い思いがある方には、あえて広いお風呂でもいいかもしれません。

『家族みんなが、毎日の暮らしで、大事にしてるものは何なのか?』を考えてみると、自分たちのおうちでお金をかけるべきところと、そうでないところの区別がつけやすくなります。

家づくりには、夢と希望がいっぱいですが、それをすべて叶えることはとても難しいです。
『ここだけはどうしても譲れない』と思っていたけど、別の考え方をしてみたら、『こうでもいいかな』と思える部分があったりします。
建築は意外といろんな考え方ができるので、『この方法でも、こういう暮らしはできますよ』っていうのをご提案できると思います。